【STAFF BLOG】校長室の車いす
皆様、自分の好奇心に正直に生きていますか?
僕は好奇心旺盛な性格なので、”面白そうだ”と感じた物事についてはすぐ食いついてしまいます。
「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように、興味があるものについてはズバ抜けた集中力を発揮します。
(勉強面で言うと、英語以外の教科は大っ嫌いだったので、勉強はサラッサラでした♪)
僕の場合、一回好奇心が惹かれると止まりません。
高校時代のエピソードをまじえ、どのぐらい僕が好奇心やばめの人間なのか紹介したいと思います….!
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高校2年生の夏、「課題研究」というものが始まりました。
高校卒業までに、約1年をかけ、自分の作品を製作するというものです。
僕の高校は工業高校でしたので「ものづくり」がテーマでした。
さあ、何をつくろうかな~と考えるわけですが….
「『車』つくろっかな~!」となりまして!
科学/化学専攻の学科でしたが、
もともと「ものづくり(仕組みづくり)」が好きでもありましたし、
両親が自動車会社で働いてたこともあり、いい機会だし一回つくっちゃお!と思ったので
すぐに製作計画の作成に取り掛かりました。
しかし、、、
予算も、使える材料の質・量にも制限があったので、1から作り出すのは不可能でした。
(どうしようかな、、、何か土台を用意してそれを改造したいな~)と思ってはいたのですが、
具体案がなかなか思いつかず、1週間程頭の中がモヤモヤする期間が続いておりました。
とある日、校長室に出入りをする機会がありました。
生徒会に入っていたので、業務上よく出入りをすることがあったのですが、
その日初めて、校長室の隅に1台の車いすがあることを認知しました。
その車いすを見た瞬間「これだ!!!!!」と直感が叫びました。
話によると、何かの式典で寄贈された「大事な車いす」とのことでしたが、
僕の目には「将来車になる車いす」としか映っておりませんでした。
僕の課題研究の担当をしていただいていた先生に使用(改造)許可を求めたところ、
「パクってええんちゃう?」と許可(?)をいただいたので、しっかりパクらせていただきました。
後に「校長室の車いす 消失事件」として学校中で話題になりますが、僕はまったく気にせず改造に努めました。
時折、校長先生が
「山下く~ん、僕の部屋に合った車いすどっかいったんだけど、、、知らない?」と尋ねてくることもあったのですが、
当時の僕は肝が据わっていたので「いや、知らないですね~(笑)」と軽く流しながら、
思いっきり目の前で校長室の車いすを改造しておりました。
それからも様々製作上の問題がありましたが、
色々試行錯誤することで何とか形にすることができました。
毎日朝早く登校し、夜22時ぐらいまで工場に引きこもっておりました。
校長先生も「感心だね~!車いすを土台に使うのはいい発想だね!」と褒めてくださりました(笑)
「いい発想でしょ!ちょうどいい感じの車いすがあったんで!」と笑顔で答えました!
最終、車ではなく配達バイクのような形になってしまいましたが、
とりあえずは走らせることができたので、大満足です。
学科の代表作品となったので、「校長室の車いす」と作品名を付けました。
(全校集会で発表したので、作品名を発表したら拍手喝采・笑いの嵐でした!!)
失くなった車いすが配達バイクになって返ってきたので、
校長先生はとても大喜び(失笑)されておりました!
しっかりヘルメットもつくっておいたので、
僕が直々にヘルメットを校長先生にかぶせ、一番最初に運転してもらいました♪
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工業高校卒なので、一応
機械加工だったり
電気配線の取り扱いだったり
科学用品の取り扱いだったり
簡単なものには限られますが一通りのことはできます(笑)
まさに「好きこそものの上手なれ」ですね!
皆様も、自分の好奇心には正直に生きていきましょう!
お読みいただきありがとうございました!
横浜YTJホールスタッフ 山下